冬の星座解説

■タイトル

「冬の星座解説」

■内容

木枯らしの吹く夜…。
少しだけ寒さを我慢して空を見上げれば、
冷たい風に磨かれて輝きを増した冬の星たちが、
みなさんに語りかけています。
ほんのしばらく、星たちのささやきに耳を傾けてみましょう。


>>>PDF版ダウンロードはこちら

■主な仕様

ナレーション:梨羽侑里(青二プロダクション)
制作・著作: 株式会社リブラ HAKONIWA PROJECT
脚本: 高畠規子
星座: 塚田洋子
編集: 福留政彦
CG: 藤井 昇
天体写真:NASA, ESA, T. Megeath (University of Toledo) and M. Robberto (STScI)・NASA, ESA, J. Hester and A. Loll (Arizona State University)・N.A.Sharp /NOAO/AURA/NSF 久保田 宏


上映時間: 16分6秒
ご提供可能な形式: HAKONIWAシステム


<注>
当コンテンツは、HAKONIWAシステム(パソコンとビデオプロジェクター)を使って簡単に投影できます。
お手持ちのパソコンやプロジェクターで投影可能かどうか、お気軽にお問い合わせください。


詳細は (株)リブラ 鷲巣(わしず)まで。
TEL 046-272-6384 FAX 046-278-1161 E-mail: washiyk.rim.or.jp

「冬の星座解説」
冬の星座解説説明1 冬の星座解説説明2 冬の星座解説説明3
1. 冬の星空で、まず目に飛び込んでくるのは、同じくらいの明るさの星三つとそれを囲む四つの星が作る、ちょうどリボンが縦になったような星の並び。これが、冬の星座で一番有名なオリオン座を見つける目印です。オリオンは、ギリシャ一の狩人。左上に輝くオレンジ色の星は、一等星の「ベテルギウス、巨人の脇の下」という意味の名前の星。一方、右下の青白く輝く星は、一等星の「リゲル、巨人の左足」という意味の名前の星です。
2. オリオンのベルトにあたる三つ星にご注目。そのまま左下の方向に視線を移すと…とっても明るい星に行き当たります。これは、一等星の「シリウス」。おおいぬ座の口元に輝く星です。まるで、シリウスをくわえてお手、をしているような格好ですね?シリウスとは「やきこがすもの」という意味のギリシャ語、「セイリオス」から来た言葉です。
3. おおいぬ座は、神話では、どんな獲物も逃さない優秀な猟犬・ラエラプスの姿と言われていますが、もう一匹、優秀な猟犬の星座があります。オリオン座のベテルギウスとおおいぬ座のシリウス、そしてもう一つ星を使って正三角形を作ってみましょう。これが一等星のプロキオン。この明るい星三つで作った正三角形は、「冬の大三角」と呼ばれています。プロキオンのところにあるかわいらしい犬の星座がこいぬ座です。

冬の星座解説説明4 冬の星座解説説明5 冬の星座解説説明6
4. オリオン座の三つ星を、右上の方にのばしてみると、オレンジ色に輝く星に行き当たりました。これは、一等星の「アルデバラン」。ここからVの字を作る星の並びは、大きな角のある動物の顔になります。おうし座です。オリオン座と併せてみると、まるで闘牛のワンシーンのようですね。
5. 頭の上、高いところにひときわ輝く星があります。これは、一等星の「カペラ」。一等星の中では、北の方にあるので、比較的長い間見ることが出来る星です。「カペラ」の意味は「小さな雌山羊」。ここには名前の通り、子ヤギを抱いた優しそうなおじいさんの姿の星座があります。ぎょしゃ座です。
6. ぎょしゃ座の東、同じくらいの明るさの星が二つ並んでいます。ほんの少し明るい方が、一等星の「ポルックス」、少し暗めの星が兄の「カストル」。ふたご座です。神話では、双子とはいえ、兄は普通の人間で、弟のポルックスは、神様の血を引いていたので、少し差がついちゃった、ということのようですね。

冬の星座解説説明7 冬の星座解説説明8 冬の星座解説説明9
7. 「冬の大三角」の三角形の真ん中に、幻の動物、ユニコーンの星座「いっかくじゅう座」があります。オリオン座の足下には捕まえた獲物といわれる二列になった星の並び、「うさぎ座」が見つかります。二千年以上前、星空を歌ったアラトスの詩の中にもちゃんと登場しているくらい、古い星座です。
8. 「M42オリオン大星雲」は、まるで鳥が大きく羽を広げたような姿の散光星雲。オリオン座の辺りに広がる大きな水素ガスの雲の一部分。ガスの中で生まれたばかりの星の光のエネルギーを受けて、こんな風に輝いています。
9. 同じように、星の生まれる現場として有名なのが、いっかくじゅう座の「バラ星雲」。

冬の星座解説説明10 冬の星座解説説明11 冬の星座解説説明12
10. 生まれたばかりの若い星たちの姿が見られるのが、おうし座の「プレアデス星団」。 肉眼では、6、7個の星の集まりが、写真では百個以上もの星の集団であることがわかります。
11. 一方、おうし座では、星の一生の終わりの姿も見ることが出来ます。 おうしの角の先に輝く「M1カニ星雲」です。 太陽よりもずっと重たい星が、一生の終わりに大爆発をした名残の姿。 今でも、毎秒1000キロメートルを超える早さでガスが広がり続けています。
12. 最後に、一等星をたどり直してみましょう。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、オリオン座のリゲル。ベテルギウスを中心に大きな六角形が描けました。「冬のダイヤモンド」。こんなに見事なダイヤモンドが描ける季節は冬だけです。

PDF版ダウンロードはこちら
※PDFファイルをご覧になるには、Adobe Acrobat Reader 5.0以上が必要です。
 冬の星座解説PDF大サイズダウンロード 冬の星座解説PDF小サイズダウンロード
大サイズ 約 5.5M
小サイズ 約 2M


←Back to Contents

Back to HOME

このサイト上にある全ての文章・画像の無断使用を禁じます。
Copyright(C) 2007-2018 LIBRA Corporation HAKONIWA Project. All Rights Reserved.